高圧洗浄機使用後に高圧ホースが固くて外せなかったら、この動画の手順をお試しください。
動画ではヒダカの高圧洗浄機 HK-1890をモデルにして説明していますが、どのメーカーの高圧洗浄機でも理屈は同じなので、やり方を覚えておいていただければ、すべてのメーカーの高圧洗浄機に応用できます。
取り付ける時にはそれほど力がいらなかったのに、使い終わって外そうとすると固くて外れないのは、作業後の高圧洗浄機内に残っている「水圧」が原因です。
高圧洗浄機の内部にテンションがかかり、高圧洗浄機側にホースがぎゅっと引っ張られているような状態なので、このままでホースを外そうとしても、高圧洗浄機側に引っ張る圧力の方が強く、外れません。
基本的に、高圧洗浄機の付属部品は工具を使わず、手で外せます。
手で外せない場合は、この残圧を抜く「圧抜き」という作業が必要になります。
やり方はとても単純です。
まずは本体の電源をオフにし、蛇口を閉め、水を止めます。
この状態で、トリガーガンを握るだけです。
水がプシューっと出てきますが、これは内部に残った圧力で水が押し出されている状態です。
しばらく、水が出なくなるまでトリガーガンを握り続けてください。
これで、内部の圧力が抜けたので、高圧ホースの接続ねじを回してください。
圧力がかかっている(圧が残っている)時は固くて回らなかったねじが、手の力で外せると思います。
これでもまだねじが回らない、という場合は、しっかり圧が抜けていない可能性がありますので、もう一度トリガーガンを握り、しっかりと残圧を抜いてください。
圧が抜けて手でねじを回せる状態になっていても、力が入らなかったり、滑ってしまってねじをうまく回せないという場合は、ゴム手袋をはめて作業していただくと、ゴム素材が滑り止めになりますのでお試しください。
いずれにせよ、工具を使わなければねじが外れない、という事はありませんので覚えておいてください。
※延長ホースと標準ホースを取り外す際に接続金具をレンチなどで押さえて固定する、という様な使い方は例外としてありますが、部品を取り外す用途で工具を使うと、部品を傷つける事がありますのでおやめください。
トリガーガンと高圧ホースの接続部分が外れない、という場合も原因は同じで、やはり本体に圧力が残っていて、トリガーガンが高圧ホース側に引っ張られているからです。
こちらも、圧を抜けば簡単に外れるようになります。
ガンにホースを固定するためのロックがあり、ホースをガン側にぐっと押してからロックを解除し、ホースを引き抜いて下さい。
ノズルとトリガーガンが外れない、という場合は、圧力は関係ない部分なので、こちらは別の動画でご案内しています。
⇒ガンからノズルが外れない!(高圧洗浄機のノズルの取り外し方)
修理依頼やお問い合わせいただいた場合でも、圧抜きをしていない、もしくは圧抜きが不十分、という以外の機械の不具合が原因というケースはほとんどありません。
部品が外れなくて故障や製品不良かも?と思った時は、まずは「圧抜き」をしてみてください。
『水道と電源を止めて、トリガーガンを水が出なくなるまで握る。』
このステップを覚えておいてください。