水道が近くにない場所で高圧洗浄機を使いたい場合、自吸機能の付いている高圧洗浄機であれば、貯め水を吸い上げて使用することができます。この動画では、自吸機能と自吸に必要なアクセサリーについてご説明します。
本日はヒダカの高圧洗浄機HK-1890をモデルに、自吸のやり方、使い方の説明をしたいと思います。
通常、高圧洗浄機というのは水道にホースをつなぎ、水道から出た水を高圧で噴射して使います。
一方、自吸というのは水道からではなく、容器などに溜めた水を吸い上げて高圧で噴射するという機能です。
たとえば
といった場合に便利な機能です。
自吸機能はすべての高圧洗浄機に標準搭載されている機能ではありません。
メーカーや機種によっては自吸ができない場合もありますのでご注意ください。
(ヒダカHK-1890は自吸可能機種です)
自吸機能が付いていない高圧洗浄機の場合、自吸のキットをご用意いただいてもお使いになれませんので、事前にお手持ちの機種の取扱説明書などでご確認ください。
ヒダカの自吸セットは、HK-1890のほか、ケルヒャーの家庭用高圧洗浄機全機種でもお使いいただけます。(2015年3月現在)
自吸セットは
の3つのパーツがセットになっています。
自吸をする場合、容器にためた水やお風呂の残り湯を使いますので、水道から直結で水を供給するのとは異なり、不純物が混ざってることがあります。
高圧洗浄機には本体にもフィルターが付属していますが、さらにこのフィルターを取り付けることで、ダブルで不純物をせき止める役目をします。
ストレーナーは、サクションホースの先端に付いた、水を吸い上げる部分です。
ヒダカの自吸セットのストレーナーは、ずっしりと重めになっているため、水にブクブクと沈み、浮きにくいので、貯め水が少なくなっても効率よく水を吸い上げることができます。
ここから水を取り入れてサクションホースを通り、フィルターを介して高圧洗浄機に水を供給します。
サクションホースの長さは3メートルです。自吸に関してはこのホースの長さが重要になっています。
長すぎるとうまく水を吸い上げませんので、長さを延長することはできません。
「どのぐらいの容器の大きさがあれば高圧洗浄機を充分に使えるのか」というご質問をいただきます。
高圧洗浄機というのは、1分間に5リットルから6リットルの水を使用します。
動画で使用している灰色のバケツは10リットルぐらい入るものなので、だいたい2分くらいは水を出せる計算になります。
水色のタンクは45リットルの容量なので、7~9分くらい使用できます。
お風呂の残り湯を使用する場合、一般的なファミリータイプのユニットバスで、およそ180~200リットル程度の容量なので、満杯時で30分前後は使えます。
容器を用意する際のだいたいの目安と考えていただけたらと思います。
水を吸い上げるために高さの制限があります。
高圧洗浄機HK-1890の場合、80センチの高さ制限(高低差80センチ以内)があります。
これは、「水の水位より本体側が80センチ以上高い位置にある場合は水を吸い上げることができない」ということです。
逆に水の水位が、本体の位置より高い場合は問題ありません。
この場合の「水位」は、水の容器が置いてある場所の高さではなく、「水が通るサクションホースの頂点」の高さです。
たとえば浴槽の高さが90センチあり、浴槽の床に高圧洗浄機本体を置いた場合、サクションホースは浴槽をまたぐので、ホースの頂点(水位)は90センチになります。
高低差80センチ以内の機種はこの状態ではお使いいただけません。
お風呂場から自吸して屋外で高圧洗浄機を使いたいという場合は、外に本体を置いて、お風呂の窓からサクションホースを浴槽に入れる、という使い方は、高低差やサクションホースの長さ的にも厳しいので、本体をお風呂場や脱衣所に置いて、高圧ホースを外に出して使用してください。
自吸機能はお客様からの非常に要望が多い機能で、便利にご使用いただいている方が多いのですが、実は使い方にコツがあり、このコツを知らないと一切自吸しません。
「水を吸い上げない」というお問い合わせも多くいただきますが、大半は製品不良ではなく、使い方の問題です。
この「使い方のコツ」に関しては当店でご購入いただいたお客様限定公開の動画でご紹介しています。
ご使用になる前に合わせてご覧いただければと思います。