高圧洗浄機を選ぶ際、「コードレス」や「充電式」といった記載のある高圧洗浄機を見かけることがあると思います。主流は電源プラグをコンセントにつなぐ「電源コード式」ですが、コードレスの機種も少しずつ機種が増えています。
今回は電源コード式・充電式の違いや、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します!!
【目次】
■ 充電式(コードレス)洗浄機とは
■ 充電式(コードレス)洗浄機のメリット・デメリット
■ こんな時におすすめ
■ 充電式(コードレス)洗浄機とは
充電式洗浄機、コードレス洗浄機は、充電式バッテリーを動力とし電源コードが付いてない洗浄機です。
※詳しくは後述しますが水圧が低く、「高圧洗浄機」として販売していない機種も多いため「洗浄機」と記載します
一般的な高圧洗浄機同様にガンをホースで本体とつなぐものが多いですが、最近ではケルヒャー高圧洗浄機 KHB5、リョービ充電式ポータブルウォッシャーBPW-1800L1、アイリスオーヤマ充電式ハンディウォッシャJHW-201など、ガン部分にバッテリーが付いていて、水道ホースに直接ガンをつないで使うタイプの、コンパクトな洗浄機もあります。
■ 充電式(コードレス)洗浄機のメリット・デメリット
充電式(コードレス)洗浄機の1番のメリットは、充電さえしておけば電源環境がなくても使えることです。
【ケルヒャー】バッテリー洗浄機マルチクリーナーOC3や【アイリスオーヤマ】充電式タンク式高圧洗浄機SDT-L01N、【HiKOKI(ハイコーキ)】コードレス高圧洗浄機AW14DBL などのように、給水タンク一体型のものであれば水道のない場所でも使用できます。
ただしデメリットもあります。
まずは、充電式(コードレス)は電源コード式のものよりパワーが弱いことが挙げられます。
機種にもよりますが、常用吐出圧力が1MPa未満の水道よりも少し強い程度の低圧で「洗浄機」「低圧洗浄機」「ポータブルウォッシャー」「ポータブルクリーナー」など、「高圧」洗浄機としては販売していない機種も多くあります。
電源コード式のヒダカ高圧洗浄機は常用吐出圧力が9.0MPaなので、まったく別物と言えるほど水圧の強さに差があります。
汚れ落ちの良さは水圧の強さに比例するので、高圧洗浄機の「強力な水圧で汚れを吹き飛ばす」イメージを期待している方には充電式(コードレス)洗浄機はおすすめできません。
インターネットのショッピングモールではこれら低圧の充電式(コードレス)洗浄機も「高圧洗浄機」のカテゴリ―に属していることがあり、高圧洗浄機ランキングにランクインしているケースも見受けられます。購入の際には水圧をご確認ください。
また、最近よく見かけるガン部分のみの洗浄機は、場所を取らず、高圧ホースがないので取り回しもすっきりしますが、手で持って操作するガン自体にバッテリーやモーターが組み込まれているために重みがかなりあり「作業するのに重くて大変」といった感想を持つ方も多い機種です。
また、充電式(コードレス)洗浄機は当然ながら使用前に充電が必要です。
フル充電には数十分~数時間の時間が必要なので、使うときにはあらかじめ充電しておく必要があります。フル充電した状態でも使用時間は10分~15分程度と短時間です。
本体内蔵バッテリーの場合は、本体に直接充電プラグを差し込み充電するので充電器は不要ですが、取り外し式バッテリーは別途充電器が必要なのでご注意ください。
電源コード式の高圧洗浄機であれば、最大の連続使用時間は1時間と長く(それ以上に使用したい場合は1時間程度電源を切ってモーターを休ませて使います)、コンセントから直接電気を取るので「充電し忘れて使えない」といううっかりはありません。
■ こんな時におすすめ
充電式(コードレス)洗浄機はパワーが弱いので汚れをしっかり落としたい場面では物足りないですが、充電さえしておけばいつでもパッと使える手軽さがあります。
テントなどのキャンプ用品やマウンテンバイク、サーフボードなど、そのまま車に積むと土や砂で車内を汚してしまうレジャー用品を現地で予洗いしたり、水圧を必要としないすすぎ洗いの用途で洗車に使ったり、あまり時間のたっていない汚れ、軽めの汚れを洗い流したりといった「ライトな洗浄」にはひじょうに便利です。
一方でこびりついた汚れ、がんこな汚れの洗浄や数十分の作業時間がかかる広範囲の洗浄、じっくり落としたい汚れがある場合には電源コード式の高圧洗浄機をおすすめします。
高水圧の高圧洗浄機でもノズルの噴射角度や対象物との位置などで水圧を弱く調整することは可能です。
まとめ
いかがでしたか?
充電式洗浄機と電源コード式の一般的な高圧洗浄機のちがいについてお分かりいただけましたでしょうか。
性能や用途に差がありますので、使うシーンによってどちらが良いかご検討ください。