高圧洗浄機には「Oリング」という部品が随所に使われています。
ほんの小さなパーツで、単品で何かをするというものでもなく、ほかの部品の一部としてちょこんとはまっているだけの地味な存在。でも、これがないとダメなんです。
今回は、そんな「陰の立役者」、Oリングについてご紹介します。
【目次】
■ Oリングとは
■ Oリングがないとどうなる?
■ Oリング適合表
■ Oリングとは
Oリング(オーリング)とは、その名の通りアルファベットの「O」型、つまり丸い輪っか形状のシール(異物混入や液漏れを防ぐためのものの総称)の一種です。
サイズや材質、用途も様々で、身近にある電化製品や自動車などから専門的な工業機械まで、ありとあらゆる場所に使われています。
高圧洗浄機の場合は主に部品どうしの接続箇所などに使われ、水漏れを防止する役割をもっています。
■ Oリングがないとどうなる?
Oリングがないと、高圧洗浄機を使いたくてもありとあらゆるつなぎ目から水がじゃばじゃばと出てしまい、圧も上がらずつかえなくなってしまいます。
ひとつひとつは指先ほどの小さな部品でも、とても重要な役割を持っているのがOリングなのです。Oリングはもともと取り付けられているので、「Oリングがない」という事は基本的にないことですが、高圧洗浄機を使っていて水漏れする場合
・Oリングが正しく溝にはまっていない。ずれている、よれて取り付けてある
・間違ったサイズのOリングをはめている
などで本来のはたらきができなくなっている場合があります。
また、亀裂やひび割れ、弾力性がなくなった等のOリングの劣化、摩耗によっても同様に水漏れが起こります。
水漏れの程度はOリングの状態にもよりますが、ジャバジャバと水が出でしまう場合もあれば、継続的にポタポタと水が垂れてくるような漏れ方の場合もあります。
高圧洗浄機を普通に使用していて1分間に10滴程度の水漏れは許容範囲です。
どこから水漏れしているかの場所によってどのOリングが原因かはある程度絞れますが、Oリングだけを取り換えられる場合と、パーツ全体を取り換える必要がある場合があります。
※取扱説明書にも記載しております通り、火災、感電、けが、水漏れの原因となるため、お客様ご自身でのパーツの分解は禁止とさせていただいています。
そのため、パーツ内部にOリングが組み込まれているトリガーガンなどは全体交換となります。
メーカー・機種によっても対応は異なりますので、おかしいなと思ったらお使いの高圧洗浄機の取り扱い説明書などでご確認ください。
■ Oリング適合表
ヒダカ高圧洗浄機HK-1890のご自身で交換可能なOリングはヒダカショップで購入可能です。
場所によって種類が異なるため、よくご確認のうえでお買い求めください。
下記はヒダカ高圧洗浄機のOリングの適合表です。
※上記はヒダカ高圧洗浄機用の適合表です。ヒダカ以外の高圧洗浄機ではサイズが異なり、適合しない場合があります。
ケルヒャー、リョービ、アイリスオーヤマ、マキタ、日立、東芝等ヒダカ以外のメーカーの高圧洗浄機をお使いの場合は取り扱い説明書でご確認いただくか、メーカーにお問い合わせ下さい。
まとめ
いかがでしたか?
Oリング破損はジャージャーと派手に水漏れするケースも多いのですが、数百円程度で交換できる部品です。
水漏れしたら、もうダメだとあきらめる前にOリングを確認してみてくださいね。