ヒダカの高圧洗浄機HK-1890は、周波数が「50Hz」と「60Hz」の地域で使用するタイプの2種類の機種があります。
「なんで2種類の周波数に合わせた機種があるの!?」
高圧洗浄機を購入すときに困惑する方も少なくないはずです。
そこで今回の記事は、そもそも周波数とは何か、日本の周波数が2種類ある理由などを簡単にご説明していきたいと思います。
【目次】
■ 日本の電気の周波数(Hz)は2種類
■ 家電製品は使用地域で周波数(Hz)が異なる
■ 高圧洗浄機の周波数(Hz)
■ 日本の電気の周波数(Hz)は2種類
電力会社から供給される電気(交流電気)は、プラス・マイナスが絶えず入れ替わっています。
1秒間にプラスとマイナスが入れ替わる回数を周波数といい、Hz(ヘルツ)という単位で表します。
そして日本では、プラスとマイナスが1秒間に50回入れ替わる「50Hz」と、60回入れ替わる「60Hz」の2種類の周波数が存在します。
実は、国内で2種類の周波数があるというのは世界的にもめずらしいこと!多くの国では、周波数は1種類で統一されています。
日本で電気が使われるようになったのは明治時代。
当時は電気を作るための発電機を外国から輸入しなければなりませんでした。
東京は「ドイツ製(50Hz)」、大阪は「アメリカ製(60Hz)」の発電機がそれぞれ輸入され、東京と大阪を中心に2つの周波数の電気が使用されるようになりました。
どちらに統一しようという話も幾度となくあったようですが、結局うまくいかず今に行ったています至っているそうです。
各周波数は東西で分かれており、東日本は50Hz、西日本は60Hzの電気が供給されています。
静岡県の富士川、新潟県の糸魚川を境目として東西で分かれていますが、境界付近には同じ県内でも「50Hz」と「60Hz」が混在する地域もあります
(※お住いの地域でどちらの周波数が供給されているかは、ご契約の電力会社にご確認ください)
■ 家電製品は使用地域で周波数が異なる?
「関東から関西に引っ越したら洗濯機が使えなくなった!」
などのトラブルを聞いたことはありませんか?
家電製品の中には、周波数に関係なく全国どの地域でも使えるものもありますが、「50Hz」と「60Hz」それぞれの周波数専用のものもあります。
この場合、仕様と異なる周波数の地域で使おうとすると、本来のパワーが出ず正常に動かないだけでなく、故障やショート、発火の原因ともなる可能性があります。
東西をまたぐお引越しなどの際には、お引越し先の周波数を事前に確かめておくことをおすすめします。
【周波数に関係なく、全国どこでも使える電化製品】
アイロン、ストーブ、電気炊飯器、トースター、テレビなど
【50Hz、60Hz専用で、異なる周波数では使えない電化製品】
洗濯機、電気時計、電子レンジなど
※種類によってはどちらの周波数でも使えるものもあります。詳しくはメーカーにご確認ください。
■ 高圧洗浄機の周波数(Hz)
では、高圧洗浄機の周波数はどうなっているのでしょう?
高圧洗浄機も家電と同様、全国どこでも使える高圧洗浄機と50Hz、60Hzどちらかでしか使えない高圧洗浄機があります。
この差はモーターの違いによるもので、全国どこでも使える高圧洗浄機にはユニバーサルモーター、50Hz、60Hzどちらかでしか使えない高圧洗浄機にはインダクションモーターというモーターが搭載されています。
ユニバーサルモーター搭載の高圧洗浄機は小型・軽量の製品が多く、価格も比較的安価なので気軽に試しやすいのが特徴ですが、インダクションモーターと比べるとパワーや耐久性に欠けます。
インダクションモーター搭載の高圧洗浄機は、どちらかの周波数でしか使えない代わりに各周波数で最大のパフォーマンスを発揮できるよう設計されており、業務用機種にも採用されるほどパワーがあるのが特徴です。
モーターについては『高圧洗浄機の基礎知識~モーターについて~』の記事でも詳しく解説しています。
それぞれのモーターにメリットデメリットはありますが、異なる周波数地域へのお引越しの予定がなく、汚れ落ちの良い高圧洗浄機をお探しならインダクションモーター搭載の機種をおすすめします。
ヒダカ高圧洗浄機HK-1890は50Hz/60Hz別のインダクションモーター搭載機種になります。
ヒダカの高圧洗浄機については、
こちらからご覧ください。
ヒダカショップでは、正しく安全に高圧洗浄機をお使いいただくため、お届け先地域で使用できない周波数の高圧洗浄機をご注文のお客様・周波数が混在する地域のお客様には確認のご連絡をしておりますが、ご注文前に今一度、ご使用地域の周波数のご確認をお願いいたします。
まとめ
高圧洗浄機のモーターの違いについて解説しましたが、いかがでしたか?
高圧洗浄機は見た目だけでは性能の違いが分かりにくいので、それぞれのモーターの強みを知っておくと購入するときの参考になると思います。ぜひお使いのシーンに合った、お気に入りの1台を見つけてください。