「高圧洗浄機を庭に置いたまま、2階の壁を洗浄できますか?」
このようなお問い合わせをいただくことがあります。
知っているようで意外と知らない「高圧洗浄機の高圧水はどこまで届くか」についてまとめました。
【目次】
■ 高圧洗浄機の水圧
■ 離れた場所を洗浄するには?
■ 高圧洗浄機の水圧
高圧洗浄機は水に圧力をかけて勢いよく押し出す機械です。
噴射した瞬間の水圧がいちばん強く、その後は噴射口からの距離が遠くなればなるほど、水の勢いは落ちていきます。
そのため、高圧洗浄機でのお掃除は機種、メーカーにかかわらずノズルを洗浄物に近付けて使うことが前提です。
条件や汚れの度合い、対象物の強度にもよるので一概には言えませんが、通常のノズルの場合、高圧水の噴射口から洗浄する対象物までの距離が30~50cmぐらいで使うのが一般的です。
対象物から離れすぎると、水が対象物まで届いたとしても「水圧で汚れを吹き飛ばす」という高圧洗浄機本来の目的は果たせません。
HK-1890は常用吐出圧力が9.0MPaと家庭用高圧洗浄機の中ではトップクラスの水圧があるため、付属の標準ノズルを噴射角度を一番狭くすれば1.5~2mぐらいまではある程度の水圧を噴射できます。
ただし、ピンポイントの水流で洗浄面積がかなり小さく線状になるため、面を洗浄するというよりはクモの巣を落とすなど限定的な使い方向けです。
逆に噴射角度を限界まで広くし扇形に噴射すると、今度は圧力が分散し、下の写真ぐらいの位置では散水に使うような弱い水圧になり、霧状に散ります。
という訳で、冒頭の「庭から二階に向けて噴射して高圧洗浄ができるかどうか」というお問い合わせの答えは「洗浄に使えるほどの強い水圧は届かないので、お庭から二階は洗浄できない」となります。
では、二階の壁や人が入れない狭い場所の窓など、対象物に近付いて洗浄できない場所は高圧洗浄機でのお掃除をあきらめるしかないのでしょうか?
もちろん、そんな事はありません。
■ 離れた場所を洗浄するには?
別売りアクセサリーを使えば、ここには使えない、とあきらめていた場所にも高圧洗浄機が使えます!
バリアブル延長パイプセット
こちらの「バリアブル延長パイプセット」は全長約1mあり、ノズルの先端部分に角度が付いているため、洗車時の車の屋根や物置きの上、サッシなど手の届かない高い位置の汚れを落とすのにぴったり。
よりパワフルな洗浄ができるターボのタイプもあります。
ターボ延長パイプセット
※洗車時のすすぎ洗い用にはターボは威力が強すぎるため、バリアブルをお選びください。
また、ホースの長さが足りなくて対象物に届かない、という場合には延長高圧ホースで高圧洗浄機本体からノズルまでの長さを足す方法もあります。
高圧ホース・延長高圧ホースを取り付けたトリガーガンをベランダに上げ、そこからホースを下ろしてお庭の高圧洗浄機と接続すれば、1階からの噴射では届かなかった2階ベランダの汚れも十分な水圧で洗浄ができます。
「届かない」といえば、物置きの下など奥の方まで届かない場所にはテラスクリーナー プラスTC320も便利です。
テラスクリーナー プラスTC320
従来品TC280Fに比べて厚みがなく、ランスを地面とほぼ並行まで倒せるので狭いすき間にも入り込みます。
まとめ
高圧洗浄機をそのまま使って届かない場所でも、アクセサリーをうまく使えば広い範囲をカバーできますね。
場所に合わせてアクセサリーを使い分けてみてください!