スプリング・クリーニングという言葉を聞いたことがありますか?日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、欧米では一般的な習慣で、文字通り春の大掃除を意味します。
寒さも和らいだ春の季節は、実は大掃除にピッタリの季節!
「年末はバタバタしててあまり掃除ができなかった」
「冬は寒くて掃除する気にならなくて…」
そんなあなたはぜひこの記事を参考にスプリング・クリーニングを実践してみてください!
【目次】
■ 春の大掃除!?スプリング・クリーニングとは?
■ 春に大掃除をするメリット
■ スプリング・クリーニングにおすすめのお掃除場所
■ 春の大掃除!?スプリング・クリーニングとは?
欧米では一般的なスプリング・クリーニングですが、なぜこのような習慣が定着したのでしょうか。
その起源は“過ぎ越し(すぎこし)の祝い”というユダヤ教の祝祭に由来するという説があるようですが、一般的には、寒さが厳しい地域で暮らす人々のライフスタイルが宗教的な儀式と相まってスプリング・クリーニングとして定着していったと考えられています。
というのも近年まで、欧米などの寒さが厳しい地域では暖炉やストーブなどの暖房器具が一般的でした。
暖炉やストーブは木屑や木炭屑が出たり、ススや灰などの頑固な汚れが天井についたりして掃除やお手入れが大変です。煙突の汚れは放っておくと火災につながる恐れもあります。冬の間は常に暖房を利用するため、なかなか掃除をすることができません。
そこで暖かくなって暖房を利用しなくなった春に、冬の間に汚れてしまった家屋や暖房器具を一気に掃除していたようです。
今では、エアコンや床暖房など汚れのでない暖房器具が主流になった都会でも、その名残が続いているのでしょう。イギリスでは、National Spring Cleaning Week(大掃除週間)と呼ばれるものがあり、イースター(復活祭)の前に大掃除を終わらせる習慣が根付いています。
ちなみに日本では年末の大掃除が定着していますが、起源をたどってみると、宮中で行われていた煤払い(すすはらい)という習慣に由来しているそうです。
■ 春に大掃除をするメリット
スプリング・クリーニングのメリットをご紹介しましょう。
●暖かいからお掃除が楽
春にお掃除をすることの最大のメリットは寒くないこと。
年末の大掃除は寒くて気分が乗らず、やり残したまま新年を迎えてしまった方も、暖かくなった春こそリベンジのチャンス!
水を使った掃除は冬のようにツラくないうえ、キッチン周りの油汚れは気温が高い方が汚れも落ちやすいので、お掃除も効率的におこなえます。
●梅雨時の湿気・カビ対策、収納も一気にお掃除
春は湿度が低い日が多いので、カビの原因となる湿気がこもりにくく、お掃除や衣替えに最適なタイミングです!!
エアコンやストーブなども掃除ぜずに放置しておくと、湿気と汚れでカビの温床になってしまうこともあります。冬に活躍した暖房器具はしっかり掃除をして保管しましょう。
押し入れやクローゼットもこのタイミングで掃除をしてしまいましょう!なかなか手の行き届かないところも一気にお掃除できるのでとても効率的です。
■ スプリング・クリーニングにおすすめのお掃除場所
日本の春には花粉や黄砂がつきもの…
さらに春が過ぎると、梅雨がすぐそこに…
お天気のいいうちにしっかりとお掃除をして備えましょう!!
●屋外(ベランダ、玄関まわり、窓など)
春先は風が強い日も多いうえ、花粉や黄砂も飛ぶので汚れが溜まりやすくなる箇所です。
乾いた状態で掃除するとほこりが舞ったり、花粉症で外でのお掃除が辛いという方も多いと思うので高圧洗浄機を使った効率的なお掃除もおすすめです。
●台所(キッチン)
油汚れがメインのキッチンは、気温が低いと汚れが固まってしまい、掃除のしにくい場所です。
汚れがゆるむ暖かい時期にしっかり汚れを落としておけば、普段のお掃除がぐっとラクになります。
●浴室
今のうちにカビのえさとなる汚れを落とし、カビ取り剤などで殺菌して梅雨時の繁殖を防ぎましょう。
汚れがたまりやすい排水溝なども重点的にお掃除しておけば、雑菌による悪臭も防げます。
●車、バイク、自転車
屋外同様、花粉や黄砂で汚れやすい時期です。
特に花粉は放置しておくとシミや腐食の原因なるので、できるだけ早く除去しておくのがポイントです!
まとめ
新年度が始まる春は新しいことにチャレンジする絶好のチャンスです。今年は新元号への切り替えもあり、例年以上に節目の意識が高まっている方も多いはず。
清々しい気持ちでスタートを切るためにも、スプリング・クリーニングを実践してみてはいかがでしょうか?