普段よく目にするボルト(V)、アンペア(A)、ワット(W)の表記。しかし、それぞれの意味についてしっかり理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、知っていて損のない電気についてのお話です。
【目次】
■ 高圧洗浄機に必要な電圧・電流は?
■ 高圧洗浄機の使用電流
■ 発電機では使えない?
■ 高圧洗浄機に必要な電圧・電流は?
ボルト(V)…電圧(電気を押し出す力)の単位。
アンペア(A)…電流(電気の流れる量)の単位。
ワット(W)…電力(消費される電気エネルギーの量)の単位。
一般家庭の電圧は通常100V(ボルト)です。
また、1つのコンセントやテーブルタップで同時に使える電流は15A(アンペア)までと決まっており、これを定格電流と言います。
たとえば使用する家電製品が1,000Wの場合、家庭で使用する電圧は通常100Vのため、流れる電流はアンペア(A)は下記の計算で求めることができます。
1,000(W)÷100(V)=10(A)
*この値は目安としての電流値です。
定格電流は差し込み口が何口あっても変わることはありません。
例えば1つのコンセントに差し込み口が2つある場合、2口で分け合う合計が15Aまでとなります。
定格電流を超えて電気を使用してしまうと、発熱や発火のおそれがあるため、1つのコンセントにつなぐ各電気製品の使用アンペアを確認して、定格電流を超えないように注意しましょう。
ちなみに、多くの電気保安協会や電力会社などでタコ足配線(電気タップ)の使用について注意を促しているのは、タコ足配線自体が危険ということではなく、定格電流を超えた使い方になりやすいからです。
タコ足配線の場合は特に、同時に使用する電気製品の合計アンペアが定格電流内におさまるよう、気を付けましょう。
■ 高圧洗浄機の使用電流
ヒダカ高圧洗浄機HK-1890のご使用には100V・15Aが必要です。
同じコンセントに他の電気製品をつなぎ、同時に使用してしまうと、必要な電圧が供給されず
ブレーカーが落ちたり、故障の原因になる恐れがあります。
そのため、使用する際は他の電化製品のプラグはコンセントから外し、高圧洗浄機のプラグのみをつなぐようにしてください。
また、配線状況によっては、複数のコンセントが1つのブレーカーにまとめられていて
100V/15Aが供給されていない場合もあるようです。
電源が入らない、水圧が出ない、安定しないなどの症状が出た場合は、
他の電源コンセントに接続しなおし、正常に動作するかお試しください。
■ 発電機では使えない?
近くに電源がないので発電機で使いたい、というご相談もありますが、
発電機で高圧洗浄機を動作させる場合、通常のコンセントから電源をとる場合に比べ、起動時に約3倍ほどの電力が必要です。
別の店舗では「2倍程度で大丈夫」と案内された、とおっしゃる方もいらっしゃるのですが、高圧洗浄機は起動時に一番電力を使用するため、最大時の電力消費を考えると、最低でも3倍以上の電力が必要になります。
発電機でそれだけの電力を出せるものとなると、かなり大型で高額なものになるため当店としてはおすすめしていません。電源を取ることができない野外などでご使用の場合は、エンジン式の高圧洗浄機もご検討ください。
まとめ
いかがでしたか?
ご家庭内の家電製品のアンペアをしっかり調べ、定格電流を守って安全に電源を使用してくださいね。