介護施設の浴室での転倒事故対策

介護施設の浴場における滑り止め対策は、利用者様の安全を保障し、転倒事故を防ぐために極めて重要です。

厚生労働省が発表している資料（https://www.mhlw.go.jp/content/001101744.pdf）によると、「滑り」による転倒災害の23％が浴室などの水場で起こっており、「凍結した通路などで滑って転倒（24%）」に次いで事故の多い場所であることが分かります。

浴場は常に水がある環境であり、石鹸やシャンプーなどの洗浄剤が使用されることで床面がさらに滑りやすくなります。
特にバランス感覚が低下している高齢の方にとって転倒事故の非常に起きやすい場所です。
また、利用者の転倒を防止する目的としてだけでなく、施設スタッフや清掃スタッフを仕事中の事故から守るという観点からも浴室・浴場の滑り止め対策はしっかりと行う必要があります。

今回は「転倒事故」を防ぐ清掃のポイントと、当店取扱商品をあわせてご案内いたします。

【目次】

■施設の浴室床がすべりやすくなる原因と対策　1.不適切な清掃
■施設の浴室床がすべりやすくなる原因と対策　2.床材の経年劣化
■清掃人員に適した清掃用具、マシンの使用について

■施設の浴室床がすべりやすくなる原因と対策　1.不適切な清掃

清掃が不十分だったり、適した清掃ができておらず床のタイル・石材表面の凸凹のすきまに皮脂やスケール(水あか)などがたまり、摩擦抵抗が減っている状態です。

＜解決策＞
適切な清掃がされていない事が原因なので、日常の清掃スタイルを変える必要があります。
変更点として、清掃頻度や時間、使用する道具、機械、洗剤などが挙げられますが、限られた人員で清掃にかける時間を増やすのはすぐには難しいかと思います。まずは洗浄剤を変えてみることをおすすめします。

※清掃スタイルを変えても解決しない場合は、原因が複合的な可能性が高いです。次章の「施設の浴室床がすべりやすくなる原因と対策　2.床材の経年劣化」もご確認ください。

【この原因の場合おすすめの商品】

蔵王産業温泉カビ苔ヌメリ取り 20kg 業務用カビ/苔除去　業務用大浴場プールサイド露天風呂 6003306 ≪サンプル品同梱不可≫≪離島不可・代引き不可・メーカー直送≫

浴室・プールサイドなどのバクテリア類の汚れ、黒カビ、青藻、ぬめりなどを除去。油脂汚れも分解殺菌洗浄できる強アルカリ性の洗浄剤です。
隙間に詰まった汚れ・異物を除去することで元の凹凸を復活させ、滑りにくい状態に戻します。

■施設の浴室床がすべりやすくなる原因と対策　2.床材の経年劣化

タイル床や石材床は材質の経年劣化で表面の凸凹がすり減って平らになり、滑りやすくなる事があります。

＜解決策＞
床自体に滑り止めの加工などを施すことで対策できます。
代表的なものとして
・防滑処理剤
・コーティング剤（砂などを含んだ樹脂を塗布することで滑りにくくする）
・バｰナー仕上げ（石材表面をバーナーで熱する加工。自然な岩肌のような仕上がりになり、すべりにくくなる）
・滑り止めテープ（滑りにくいテープを貼る）
などの方法があります。
床の材質、施行にかかる工期、費用、施工後の見た目の変化などを考慮し、最適な方法を選び対策をします。

【この原因の場合おすすめの商品】

蔵王産業ノンスリップｅ 10㎏業務用防滑処理剤経年劣化によるタイル/石材の滑りを解消 6003308≪サンプル品同梱不可≫≪離島不可・代引き不可・メーカー直送≫

みかげ石・大理石・タイルでできた風呂場、プールサイド、玄関などの床材の外観をほとんど変えずに短時間ですべり止め加工ができます。
床面が乾いている時・濡れている時のどちらでも滑り止め効果を発揮します。
他の対策と比較しても効果が高く安価なため、コストパフォーマンスに優れています。

清掃人員に適した清掃用具、マシンの使用について

近年、介護や清掃の現場ではベテランスタッフの高齢化や人手不足の問題が深刻になっています。
そういった現場には、力がない人、清掃に慣れていない人でも使える清掃機器の導入がおすすめです。
使いこなすのに時間がかかる専門性の高いプロ用マシンよりも、操作が簡単なマシンであれば新人スタッフでも使う事ができ、仕上がりのバラつきを防ぐことができます。

【おすすめの商品】

【送料無料】業務用電動デッキブラシ 2型　edbrush-2【蔵王産業】【レビュー特典有】≪代引き不可・メーカー直送≫

ポリッシャーのようにコツがいらず、誰でも簡単に扱える電動ブラシです。軽量なので壁面や段差の清掃もストレスなく行えます。